動物愛護関連の情報と、独学ピアノの記録。

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8.2歳時の凪の変化(前編)

(少し間が空いたけれど、連載の続きです。次の後編と、第9回にて終了です。)

2歳になったある日、凪は初めて他人を見て吠えた。それは、アパートのすぐ外にいる中年男性に対してであった。耳と尾をピンと立てしっかりと両足を踏ん張り、体をやや前に乗り出し、目をしっかり見開き、低音で「ワウワウワウ」という警戒吠えであった。

それまで、凪は、父から「この犬はノドの病気ではないのか?」と言われるくらいにウンともスンとも言わなかったのである。凪は、中年以上の男性を苦手としていて、それは父のことも例外ではなかった。同居していれば、馴致もはやかったであろうが、そうでないため苦手な期間が続いたのである。凪は、父をはじめとする、苦手な中年以上の男性の前では耳を伏せ尾を下げてしおれていた。

その後、父がアパートに来たのだが、そのときもやはり耳と尾を立てて吠え、それはまさしく凪の大きな変化であることが確定した。父が、「犬が変わったようだ」と言う。

群れのメンバー以外の侵入者を知らせる(召集をかける)ために吠えるのは犬の正常な行動である。時々家に来る、凪が知らない人に対して吠えるのは対した問題でなかったし、たまに来る父に対しては、父に座って手をグーの形にして笑顔で凪に挨拶してもらうことで、警戒させないようにして馴れさせることができた。(犬は人間の手を”犬の口”と同様にみなすという。大きく開かれた手は、大きい犬が口を大きく開いて威嚇しているように見えるとのことである。訓練で、手を開いて伸ばす動作と交えて「マテ」というと犬が止まりやすいのはその応用。)

ただ、ひとつ問題があった。
凪は、夜道の散歩で、道に寝ている酔っぱらいや土手の下のほうでうずくまっている人を目ざとく見つけては吠えて知らせるようになったのである。それは、凪から見て、通常の行動をしていない人物に対する警戒の声であった。その他、凪が普通でないと判断する人物は、「マスク・サングラスをしている人」「帽子を深くかぶっている人」などの人相の分からない人物、それから、「公園で後ろ向きに歩いている人物」であった。この中で、マスク・サングラスなど人相の分からないほど顔をガードしている人は花粉症の人が主であり、公園で後ろ向きに歩いている人というのは、普段使わない筋肉を使う健康法らしい運動をしている人に過ぎなかった。凪が花粉症の人に吠えようが別に問題にはならないが、酔っぱらいに吠えるのはいささか困った。酔っている人に刺激を与えたら面倒になることもあるからである。凪は僕より夜目も鼻も利くから、とにかく不審人物に気がつくのがはやい。

吠えについてのことを、ドッグ・アクチュアリーの史嶋さんに相談したところ、そういう道を通るときは、横ではなく後ろにつけて歩くと吠えはおさまりやすいと言われたことで、実行したら、警戒吠えはだいぶ止んだ。気がついて知らせる役割をしなくていいと判断したらしい。そして、凪が急に吠えるようになったことに対しては、「2歳は成犬への入り口」であり、今までの経験と訓練の成果の「総合」が表れる時期であることが関係するという。
つまり、中年以上の男性に急に吠えるようになったことは、「凪の主な経験」の1つに、”小さい頃中年男性に対して怖い思いをしている。”という予測が立てられるということだった。凪と会う前、凪が捨て犬だった頃に凪がどんな経験をしているのかは知らないが、きっと何かあったのだろう。それに加えて、”群れの仲間に警戒すべきものを吠えて知らせるのは、やや強気の犬の行動傾向である”とのことだった。2歳の時点で凪は強気の犬になっていたのだ。

※吠えには色々あるが、「知らせるための警戒吠え」は「怖いから吠える」というのとは違う。耳と尾をピンと立てしっかりと両足を踏ん張り、目をしっかり見開き、低音で「ワウワウワウ」という自分を大きく見せての吠えは、ことからであった。対して、不安や恐怖を表す吠えは高音であり、耳と尾が下がって、体は引き気味。

「凪は強気の犬か?」少なくとも最初は違ったはずだ。苦手な父の前でただ、耳を伏せて尾を下げ、しおれていたのだから。それがいつの間にか「強気な犬」の部類に入っていたのだ。それは、警戒吠え以外に思い当たる節があった。(後編へ続く)

コメント

久しぶりですね。楽しみにしてました。
犬が吠えるということで、こんなにたくさんの面白いお話が書けるなんて~笑
今日もすごく充実した内容でした。

2歳になって、何かトラウマのようなものを克服して自信をつけたということなんでしょうか。

酔っ払いに吠えるのは困りますね~!笑
歩く順番を変えるだけで吠えるのを抑えることができるなんて、びっくりです。犬の気持ちや行動を知り尽くしているんでしょうね。

↓の写真も、お行儀よく座っている凪ちゃん可愛い。妹ワンちゃんが来たら楽しいでしょうね~ 雪凪さん、ますます忙しくなりますね♪笑 でも楽しみにしているので、ちゃんとブログ更新してくださいね!笑笑
わたしの飼っているジャイアントシュナウザーは、
『吠える人と吠えない人』を極端に区別します。
何の判断基準で犬が吠えるのか。その中でも道路の
南側3軒の人間を特に嫌います。両隣の人間には、
まったく吠えません。人間の言葉が話せたら理由を
聞いてみたいものです。

朝の通学時間には、小学生にコビを売り頭をなでて
もらっては、切れるくらい尾を振り喜んでいます。
凪の子犬時からのしつけのために、一生懸命勉強したことを面白いと言って頂いて嬉しい限りです!

> 2歳になって、何かトラウマのようなものを克服して自信をつけたということなんでしょうか。

やはり中年男性に対しては、若い男性や女性に対してのように自分から尻尾を振って近づいては行かず、身構えているので、苦手というトラウマそのものは少し残っているようですが、しおれたり逃げたりではなく吠えるようになったのは、凪の犬社会の順位に関係あると思います。

小さくて弱弱しい子犬だった凪が、成長するにつれて、体力と運動能力に並外れて優れた犬になってきたこと、これは犬社会で優位に立つ条件の1つなので、十分上位を狙える犬であると自己認識したことと(その具体的事例は次回に)関係あると思いました。

中年以上の男性に対して、たまにうなったりするので、完全に不審人物とみなさないようになってくれたらもっと嬉しいのだけれど、幼少期の経験は根が深いです;

> 酔っ払いに吠えるのは困りますね~!笑
> 歩く順番を変えるだけで吠えるのを抑えることができるなんて、びっくりです。犬の気持ちや行動を知り尽くしているんでしょうね。

ドッグ・アクチュアリーの史嶋さんの記事のコメント欄は、困った人の駆け込み寺みたいによくコメントがついています。凪のしつけの際は、いつもそこで色々質問していました。

> ↓の写真も、お行儀よく座っている凪ちゃん可愛い。妹ワンちゃんが来たら楽しいでしょうね~ 雪凪さん、ますます忙しくなりますね♪笑 でも楽しみにしているので、ちゃんとブログ更新してくださいね!笑笑

凪の妹計画は、色々と都合がつかなくなって先延ばしになりそうです;
先走って予告してしまったのが間違いでしたww;
今現在でも、時間配分上手くやりくりしないとなあとつくづく思っています。
凪のように、年齢や性別がはっきりしていれば分かりやすいですが、そうでない場合は、犬が苦手なしぐさをする人とかも関係あるかもしれないと思いました。
たとえば、声がでかい・低いを嫌う犬は多いですね。
対して、笑顔の人(犬のリラックスの表情に似ている)が好きとかあります。
また、正面からじっと見据えると威嚇になるとか。
(横に並ぶのはいいけれど向かい側で見据えると敵になる。)

> 朝の通学時間には、小学生にコビを売り頭をなでて
> もらっては、切れるくらい尾を振り喜んでいます。

凪も子供が好きです。
小さい頃に、たくさん遊んでもらったようで、捨てられていたときのダンボールに入っていた敷物は子供のいる家庭のものでした。子供が拾ってきた犬を大人が捨てたんじゃないかと思いました。けしからぬ話です。
お隣さんのワンコはなんで吠えてるか、今度観察してみようかしら。。。つか、近づくと(柵越しですが)逃げるのはやっぱ怖がられてるのでしょうかね。。

そう言えば仕事柄、ドアの向こうでいつまでも吠えてくれてる子が数匹いるんですが、朝っぱらなもんでどうしたもんかとよく悩みます。まぁ何も出来ないんでさっさと去りますが、どうするのが適切なんでしょうねぇ。。
うちのチャイもかみさんを怖がって噛み付いて困りました・・・
私の傍に就きまわるし、夜は私の布団に入ってくるしで困っていましたが、かみさんに絶対に叩かないように言って守らせると噛み付かなくなって最近は私よりかみさんに就いて回っています・・・
小さいときに何かトラウマがあったようですねぇ~・・・
逃げるのは怖がっているのだろうと思います。

> そう言えば仕事柄、ドアの向こうでいつまでも吠えてくれてる子が数匹いるんですが、朝っぱらなもんでどうしたもんかとよく悩みます。まぁ何も出来ないんでさっさと去りますが、どうするのが適切なんでしょうねぇ。。

隣の部屋(アパートなので)の犬達2匹が「かまってかまって!」と言わんばかりに明るい顔をしていつも吠えてくれます。隣の部屋の人はぜんぜん散歩に行ってないようだから犬達も退屈なのだろうと思います。
隣の部屋の犬は、庭の柵越しなのでまだ触ったりも出来るのだけれど、ドアの向こうだとニコニコしてあげるくらいしか出来なそうですね。人間の笑顔は犬のリラックスの表情(軽く口をあけて、目が少し下がり気味になる表情)に似ているから、犬が安心します。
叩かないようには、大切ですよね。叩くと手を怖がるようになりますからね。
犬同士のボディーランゲージには「手で叩く」という行為はないために、とりわけ手で叩くことは予測のつかない恐ろしいものになってしまうのだそうです。
こんばんは。わっちです。

凪ちゃんは、雪凪さんに対してしっかりとした
忠誠心(というのかな?)をお持ちなんですね。

うちのわんこは、「番犬失格」なんて言われるくらい、
誰にでもしっぽを振って近づいていくような子に育ってしまってました。

一つ前の記事の、犬に関する本を見て
さすが雪凪さんって思いました。
僕なんて、読むことなく適当に育ててしまってましたから…。

でも、一番いろんな事を教えてくれるのは、
初めて共に生きるようになったわんこですよね。
試行錯誤しながらも、何をするにも慣れない飼い主に生涯を捧げてくれて
本当に感謝するばかりです。

そう!先日、譲渡会に行ってきました。

譲渡会では、里親を募集している子が
どういう経緯で今ここにいるのか…
なぜこの場所にいなくてはならないのか…
それぞれ説明がありました。

虐待にあった子…。
望まれずに生まれたとされた子…。
理由もなく見放された子…。

話を聞いているだけで、辛くなるような経験をしてしまった子達ばかりでした。

残念ながら、希望したわんこの抽選に外れてしまいましたが、
その譲渡会に来ていた子達は、皆、里親が見つかったようで、
残念に思いながらも嬉しく感じました。

雪凪さんのブログのおかげで、
ペット業界の現実をしることもでき
今の現状に苦しんでいるたくさんの命のことも知ることができました。
> 凪ちゃんは、雪凪さんに対してしっかりとした
> 忠誠心(というのかな?)をお持ちなんですね。

単になわばり意識や警戒心が強いだけかもしれないですw;

> うちのわんこは、「番犬失格」なんて言われるくらい、
> 誰にでもしっぽを振って近づいていくような子に育ってしまってました。

そういう子のほうが今はいいように思います。
元々、犬は吠えることを仕事として選択育種された過去があるけれど、現代で求められているのは吠えないフレンドリーな犬ですから。セラピードッグという仕事ではそういう犬こそ必要とされたり、フレンドリーな犬であるほどに純粋に人受けもいいですね。

> 一つ前の記事の、犬に関する本を見て
> さすが雪凪さんって思いました。
> 僕なんて、読むことなく適当に育ててしまってましたから…。

単に面白かったから読んだだけで、勉強したという感じではなかったです。
スタンレーコレンの本とか本当に面白いのです。

> 譲渡会では、里親を募集している子が
> どういう経緯で今ここにいるのか…
> なぜこの場所にいなくてはならないのか…
> それぞれ説明がありました。

行政の譲渡会だったのでしょうか?
どういう経緯でそこに来たか、知りたいと思うし、それによる対応などもあるから、そういう説明があるのはいいことだなと思いました。

> 残念ながら、希望したわんこの抽選に外れてしまいましたが、
> その譲渡会に来ていた子達は、皆、里親が見つかったようで、
> 残念に思いながらも嬉しく感じました。

皆里親が見つかって良かったですね!

> 雪凪さんのブログのおかげで、
> ペット業界の現実をしることもでき
> 今の現状に苦しんでいるたくさんの命のことも知ることができました。

そう言っていただけて良かったです。
重い話が多いために、ここに来る人は暗い気分になるんじゃないかとかも思うのですが、でも、自分も知らないよりは知ってよかったと思っているので時々でも伝えようとしています。
わがブログへの訪問&書き込みありがとうございました。
私も以前からこちらは訪問させていただいていて、とくに凪ちゃんの表情豊かな写真には癒されておりました。
私は子供のころからペットと呼べるペットを飼ったことがありません。せいぜい、お祭りの金魚すくいの金魚を、数日間で死なせてしまったくらいでしょうか。
動物を飼わないのには住宅事情、経済事情などもありますが、やはり病気になったりするのを見るのはつらいし、永遠のお別れはもっとつらいだろうし、というのが大きいかなあ。
そのぶん、今はブロともさんやマイミクさんの動物ねたの記事を見るのを楽しみにしてます。
凪ちゃんって犬の名前にしては珍しくないですか?雪凪さんのお名前同様、なかなか文学的ですね♪
途中からこのブログの読者になったため、愛犬のお名前の由来がわかりませんが、よかったら簡単に教えてくれませんか?
ピアノねたももちろんですが「愛犬凪日記」も日々更新を楽しみにしています。ではまた!
こちらこそ訪問と書き込みありがとうございます。
凪の写真を見てもらい、癒されてもらって嬉しいです!
本当に凪は、表情で何を考えているか分かりやすいです。
動物は嘘をついたりごまかしたりしませんからストレートなんですよね。

> 凪ちゃんって犬の名前にしては珍しくないですか?

最近は割とそういう名前が出てきているように思います。
凪と仲のよい犬の名前が夢ちゃんだったり。

>雪凪さんのお名前同様、なかなか文学的ですね♪

ありがとうございます。

> 途中からこのブログの読者になったため、愛犬のお名前の由来がわかりませんが、よかったら簡単に教えてくれませんか?

以前の記事、新・愛犬凪日記からコピーです。

(ペット不可のアパートからペット可のアパートへ)引越しを決めた頃に、凪の名前の本当の意味を知ることになる。そこにはまだ気が付いてない深い意味があった。元々友人からの提案は、風の強い日に家の中に入れたら風が止まったから、風を止める「凪」でいいんじゃないか、ということだったし、里親に出すと名前も変えられるだろうからということと、思いいれたら寂しくなるからと考えず、仮の名くらいに思っていたのだ。でも、僕は知っていた。この友人が、適当なアイデアで名前の候補を挙げるやつではないということを。そして聞いたのだった。名前の本当の意味を。

凪(なぎ)・風を止めるという意味の漢字。
風の強いみぞれの降る寒い日に出会う。

「身も心も もう2度と 冷たい風に吹かれないように」

「凪」それはとても心のこもった名前であった。
この名前以外はありえないと思った。
この名前の通り、凪は幸せにならなければならない。

> ピアノねたももちろんですが「愛犬凪日記」も日々更新を楽しみにしています。ではまた!

ありがとうございます。ピアノを通して知り合ったのに、凪日記も楽しみにしてもらえて嬉しいです。
凪ちゃんの名前の由来を教えてくださってありがとうございます。
そうですか、そんな深い意味・・・というより「祈り」がこめられた名前だったのですね。感動しました。{おしゃれな名前~♪}と思って気軽な気持ちで由来をきいてみたのでしたが。

私はミクシィをやっているのですが、そこで親しくしている人(マイミクさん)が捨て犬の里親をしていて、愛犬の写真や記事をアップしてくれます。彼女もやはり、「こういう悲しい思いをする子がこれ以上でないように、日々祈っている」と言っていましたね。

凪という字は「国字」、つまり中国にもともと存在しない日本生まれの漢字ですね。そう思うと今風なようで意外と古風でおくゆかしい名前なのかもしれません。
> 私はミクシィをやっているのですが、そこで親しくしている人(マイミクさん)が捨て犬の里親をしていて、愛犬の写真や記事をアップしてくれます。彼女もやはり、「こういう悲しい思いをする子がこれ以上でないように、日々祈っている」と言っていましたね。

捨て犬の里親をしている人が増えてきていることや社会全体の犬猫に対する意識の高まりもあり、犬猫の殺処分は年々減少してきてますね。本当に、悲しい思いをする子が1匹もいない世の中になって欲しいと願っています。

> 凪という字は「国字」、つまり中国にもともと存在しない日本生まれの漢字ですね。そう思うと今風なようで意外と古風でおくゆかしい名前なのかもしれません。

地元では、凪というと古い料亭の名前にいくらか使われていたりしたためか、個人的には昔からある名前のような気がしていました。でも、生きているものの名前に使われるようになったのは最近かもしれないですね。ユーチューブで「凪」で検索したら、凪君という小さい子供の誕生日が出てきたりしましたw

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