動物愛護関連の情報と、独学ピアノの記録。

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5.猫のような犬の凪・噛み癖の矯正

凪のしつけに当たって、とりわけ気を使ったことがある。

それは「負の罰を与えるしつけ」を出来るだけ少なくすることであった。そして、とにかく「褒めて褒めまくって」しつけなければならなかった。ジャックラッセルテリアは決して服従心が強い犬種ではないために、人に気に入られること・人が望むことを進んでしようとする性質が少ない。つまり、「命令に従うことで喜んでもらう」という動機が少ないために、下手に叱っても、ただ「嫌なことをされた」という記憶に終わってしまうことが多いようだが、凪にはとりわけ強くそういうところが見られた。人間の子供に例えると、先生に叱られた→今度は叱られないように気に入られるように頑張る、ではなく、叱られた→先生嫌い、学校行かないとなってしまうタイプだと思う。こう書くと後者が打たれ弱い子供のように思われるかもしれないが、ジャックラッセルテリアは、ここでいうところの「学校」に行かなくても自活能力が犬の中では残っている方だからこういう性質になっていると言えると思う。

狩りの出来る犬JRTらしく、凪も、放していい場所で放すと、亀・ヤモリ・コガネムシ・バッタなど取ってきてくれた。もちろん毎回いらないということを伝えようとがっかりした仕草をしているうちに、とらなくなってくれたが、このように、人間がいなければ生きて行けない犬の中では狩りという自活能力が残っている方となると、性質が一般的に「猫の性格」と言われるものに近くなってしまうのも理解出来るように思った。体もぶちねこのようで、「あれ猫だよね、クスッ」とか散歩中に子供に笑われたこともあったが、体の模様だけでなく、凪は、かなりのマイペースで、勝手に色々と探索するのが好きであった。興味のあることとないことがはっきりしていた。最初はそんなことが分からず、凪を叱ったものだったが、ただ嫌がって、ソファの下に逃げ、しばらく出てこなかったりした。そのまま頑固にいじけ続け、メシも食わないということまであった。無論、叩いたとかではない。

日本で犬をしつけるにあたって、未だに「叩く」人がいるが、それはジャックラッセルでなくとも論外である。犬の流儀で、手を使って叩くという方法は母犬がとることはないために、いわれのない恐怖を与えてしまい、人間の手そのものが恐怖の対象になってしまうらしい。

(実は、最初にブログを書いていた頃は、凪はもう少し従順だと勘違いしていたのだけれども、すぐ裏返って腹を見せる件は前回書いたように、純粋な服従心からではなく、構って欲しいという気持ちからだったりと、「寂しがりで利にさとい」凪の性格が一見そう見せただけであった。)

さて、そんな凪の性格を少しずつ理解しながら、最初に取り組んだのが「噛みの矯正」だった。

これも、元々猟犬種であるもに、噛む事自体を禁止しても効果はない。そして凪は、噛むものをただ与えるくらいでも物足りず、ダンボールを何度も組み立てて与え、破壊させて遊ばせた。また、引っ張り合いの遊びで「ハナセ」というコマンドを覚えさせ、離したらごほうびを与えて大げさに褒めるということを繰り返した。この最中に手を噛んだら遊びをやめてしまうのだ。このしつけの方法は、その頃「語ろ具」というところで「ジャックラッセルテリア飼育奮闘気」を書かれていた史嶋さんに相談したり、その記事から知ったことであるが、凪にぴったりだったのか面白いくらいに上手くいった。史嶋さんは、現在「ドッグ・アクチュアリー」に寄稿されている。

史嶋さんの記事(本人の了解を得て紹介させていただいてます。)

以下「史嶋さんの記事」より抜粋しましたが、より詳しくは史嶋さんの記事そのものをご覧下さい。

命令で咬み着かせる、命令で放させる、命令で咬みつきを止める訓練

1.犬に咬んで遊んでも良いロープおもちゃを生き物の様に動かして見せ、モッテと命じて咬ませ、飼い主と犬でひっぱりっこする。手を咬む危険性のある犬の場合は鉄工用手袋で手をガードする。おもちゃを無視して手を咬むようなら訓練を中止してしばらく犬を無視してから訓練を再開する。

2.咬み着いて所有欲が高まり、犬が本気でおもちゃを奪おうと全力で引いてきたら、おもちゃごと犬を手元に引き寄せ、ハナセ(ダセ)と命じながら、もう一方の手の指を犬の耳の穴にそっと入れる。または耳に強く息を吹き込む。この時、興奮した犬に咬まれない様に注意!

3.犬は耳の穴を強く刺激されると、咬みついているものを反射的に放す。

4.犬が咬んでいるおもちゃを素直に放したら、おもちゃを隠し、ヨシヨシ・ハナセと褒め、スワレを命じ、手のひらを犬の鼻面に向けてマテと命じ、しばらく静止させ、犬が短時間でもおとなしくできたら、ヨシヨシ・マテと褒めながらご褒美を与える。

5.1に戻り、再びおもちゃに咬みつかせ、しばらく遊んでから、ハナセの声符と耳の穴を刺激して放させる事を繰り返し、ハナセといわれたら咬んでいる物を放す、と言う条件反射を作り出す。

6.訓練を1週間くらい繰り返すと、犬はハナセと言って頭の上に手をかざすだけで、条件反射によってすぐに放す様になる。この訓練を毎日犬がある程度疲れるか、飽きるまで時間かけて続ける。

7.最後はおもちゃを見せて、咬みつこうとした時に、手を犬の頭の上にかざし、ハナセと命じ、最初から咬ませない様にする。この段階で声符はハナセからヤメに入れ替えても良い。

8.手をかざしてヤメと命じる→咬みつくのをやめる→飼い主に褒めてもらえる、と言う条件反射が完成すれば、他の犬と取っ組み合いをやっていても、ヤメやハナセの命令で取っ組み合いを中止して呼び戻す事もできる様になる。

9.また、ヤメ~マテまでの訓練が完成すれば、犬が他の犬や人に咬み着きそうになる前に、ヤメで咬み着きを止め、マテで静止させる事も出来るようになる。ツケ(脚側停座)が出来る犬なら、ヤメ・ツケと命じても良い。

(抜粋終了)


あとは、「持ってこい」のリトリーブ。ボールを投げて持ってきたらごほうびというやつだ。ボールのリトリーブは教えなくても最初から出来たので大変楽だった。

image1383910[1]

image4171445[1]
(リトリーブを覚えさせる過程で、「マテ」と「キャッチ」も習得させた。このとき生後5ヶ月。)

これらのことで、かなりの運動量を稼いできたので、歩きで3時間と言われるJRTの運動量を確保できたのである。この手の運動を毎日繰り返すことで、凪は夜に家の中を走り回ったりすることなく、「くふーくふー」という小さな寝息や「クポ」という謎の寝言を言いながら、腕枕もしくは同じ枕で頭を寄せてぐっすり眠ってくれることになったのである。

DSC00339.jpg(後ろ足を前に持ってきたような形で「エビ」のようなポーズで眠る凪)

つづく(次回予定・凪の犬付き合い)

コメント

しつけ参考になります。
ありがとん^^

無理強いはしないとか、人間の子どもにも通じることもありそうで、重ねて読んでしまいましたよぉ^^;



仕事が始まって1月経ち、かわいそうにうちのワンコの生活もがらりとかわってしまいました。

すると今まで褒めて教え込んできた「おいで」ができなくなってしまったんですよ。これは散歩中、危険にさらすことを避けるために、まず最初に褒め教えたことなんですが。

原因は毎日の散歩を両親に任せることになったためです。今は土日のみ一緒に過ごす生活になりました。

犬自身に問題があるわけではなく、むしろこちら側の事情が原因なわけで、ものすごくショックでした。

戻ってこないワンコを追いかけ捕まえたんですよ;;

急がず、でも必ず矯正しなくてはなりません;



犬は結構打算的だそうで、変に叱るよりも自分(犬)にとってメリットがあると思わせるような躾け方がいいってのは、ダメ犬矯正の番組やらでもよく聞くようになりました。
最近は、それなりに知識のあるところでは常識になってるのかな?

凪は猫のような犬なのねぇ。
どうりで寝姿が愛いわけだwww
負の罰を与えるしつけをしない、、、難しいことだと思います。私は犬を飼ったことはないので人間ですが(笑)、「××したら〇〇はないよ!!」というせりふを1日何度言ってることでしょう。大体〇〇はテレビなんですがね 笑

優しく言い聞かせるなんて、全く通用しないんですよ。魔の5歳児ってところです。犬の方が純粋というか、しつけということでは可愛いんでしょうね。それにしてもワンちゃんの躾ってすごく体系化されているんですね。そして蒼鳥さんもちゃんと勉強して実践されているのが、本当にすごいです。

寝姿、可愛いですね~!!!
癒されます~

↓の計画、すごい充実していますね。蒼鳥さんらしい緻密な計画ですね~
私もちゃんと計画立ててみようかな。やりたいことありすぎて、どういうふうに進めていいのか…悩ましいです。
史嶋さんの記事をいつもしつけの参考にしていました。

> 無理強いはしないとか、人間の子どもにも通じることもありそうで、重ねて読んでしまいましたよぉ^^;

そうですね、無理強いされると子供ではない自分でも嫌になってしまいますから、
子供や犬だともっとじゃないかなと思いました。

凪も、呼び戻しは一番苦労しました。
毎日の訓練の繰り返しは大変なことも多いですね。
警察犬の能力とか素晴らしいと思うけれど、あれは毎日毎日根気よく訓練しているからなんですよね。
訓練はあせってしまってもまた逆効果なんですよね、イラっとした感じとか凪も結構敏感に感じ取ってました。
> 犬は結構打算的だそうで、変に叱るよりも自分(犬)にとってメリットがあると思わせるような躾け方がいいってのは、ダメ犬矯正の番組やらでもよく聞くようになりました。

番組はダメ犬とか言ってはダメですねw
それは人間側の接し方が、犬への理解が足りなかったために起こったことだと思うので。

近所のじいさんが、叩いてしつけたと自慢(?)して、犬にはその方法がいいのだと言っていたけれど、
たまたまそれが合う犬だったから良かったものの、合わない場合は犬の攻撃性が高まる・信頼関係に響く可能性もあるので、それが正しいと決め付けるのはどうかと思いました。

> 最近は、それなりに知識のあるところでは常識になってるのかな?

ジャックラッセルテリアのように負の罰が合わない犬種もありますし、そうでないにしても褒める方は、犬に与えるデメリットは聞いたことがありません。あるとすれば人間側で、明るく接し、常に褒めるというのは大変ということかな。
> 負の罰を与えるしつけをしない、、、難しいことだと思います。

そうです、叱るほうがむしろ楽ということも多く、
また、疲れているときも常に明るく接すことが必要となると、
気分によっては大変な日もあります。

> それにしてもワンちゃんの躾ってすごく体系化されているんですね。そして蒼鳥さんもちゃんと勉強して実践されているのが、本当にすごいです。

犬のしつけは、習慣になるまで何度も同じことを繰り返さないといけないけれど、一度習慣にしてしまったら楽なのです。(そういう意味では白紙状態の仔犬からというのは非常に大変になります。)
犬の知能は2~3歳程度と言われ、声でしつけるにしても、「おすわり」、「すわれ」、「sit」とか色々言っていたら犬が分からなくなるので、やはり決めておいたほうがいいというのもありますね。

> ↓の計画、すごい充実していますね。蒼鳥さんらしい緻密な計画ですね~
> 私もちゃんと計画立ててみようかな。やりたいことありすぎて、どういうふうに進めていいのか…悩ましいです。

なんだか、計画をたてないと落ち着かない感じになります。そして、計画たてるのが楽しい。
やりたいことが多いというのも充実したピアノ生活ですね。
パピヨンって了見ではないと思いますが、チャイも雀やネズミを捕ってきて得意そうに見せに持ってきますねぇ~・・・
恐がりなので後から大きな音で脅かすと音を出した物に噛み付こうとします・・・
ボール遊びでは取ってきたボールを素直には渡してくれずボールをパンクさせてしまいます・・・
ですので散歩でゴルフボールを見つけると嬉しそうに咥えて帰ってきます・・・
初めまして<(_ _)>
ドッグアクチュアリーで蒼鳥さんのページを知って伺いました。凪ちゃんの日記ダイジェスト、楽しく読ませていただいてます。

凪ちゃん、とっても可愛いお顔をしてますね~^^
ジャックラッセル、私は身近で接したことがあまりないのですけど、写真で見るジャックのスムースより凪ちゃんは毛が長くないですか?もしかしたらコーギーか柴のような日本犬の血が入ってるのかしら‥?

うちも犬(パピヨン)を飼っていて、凪ちゃんとは違った方向かもしれませんけど「猫みたい‥」って思うときがよくありました。何ていうか、あまり犬っぽくなかったんですよね^^ヾ
続き、楽しみにしています。また遊びに来させてくださいね^^*
> パピヨンって了見ではないと思いますが、チャイも雀やネズミを捕ってきて得意そうに見せに持ってきますねぇ~・・・

パピヨンは先祖が鳥猟犬のスパニエルということで、リトリーブの性質が残っている犬も多いのかもしれないと思いました。パピヨンは活発でアジリティ競技会でもよく見る犬ですね。

> 恐がりなので後から大きな音で脅かすと音を出した物に噛み付こうとします・・・

怯えるとただ逃げるだけの犬も多い中、噛み付こうとするとは気が強いですね。

> ボール遊びでは取ってきたボールを素直には渡してくれずボールをパンクさせてしまいます・・・
> ですので散歩でゴルフボールを見つけると嬉しそうに咥えて帰ってきます・・・

趣味がゴルフだったらボール買わなくていいですねww
初めまして。
ドッグアクチュアリーからの訪問ありがとうございます。
記事も読んでコメントいただき嬉しいです。

> 凪ちゃん、とっても可愛いお顔をしてますね~^^

ありがとうございます^^

> ジャックラッセル、私は身近で接したことがあまりないのですけど、写真で見るジャックのスムースより凪ちゃんは毛が長くないですか?もしかしたらコーギーか柴のような日本犬の血が入ってるのかしら‥?

日本にいるオーストラリア経由タイプのジャックラッセル自体が、コーギーをアウトラインブリードしてつくられた歴史があるので、その血が強く出てくることはあるようです。
毛質は実際にコーギーと並んで触って比べたことがありますが、確かによく似ていると思いました。

>うちも犬(パピヨン)を飼っていて、凪ちゃんとは違った方向かもしれませんけど「猫みたい‥」って思うときがよくありました。何ていうか、あまり犬っぽくなかったんですよね^^ヾ

パピヨンも好きな犬種です。あの外見で活発という意外なところがいいなと思います。

>続き、楽しみにしています。また遊びに来させてくださいね^^*

ありがとうございます、ぜひまた訪問してくださいね。

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